ショットシェル(薬莢)の整形について

使用済みの薬莢は、火薬の爆発により、下部の真鍮部分は膨らみ、弾頭が発射する口の部分は熱で歪みます。(プラスチックですからね。)
場合によっては、雷管をはめる穴もおかしくなるときもあります。

つまるところ、ショットシェル(薬莢)の整形は必須です。

膨らんだ下部の真鍮部分はリローディングキットで整形されます。
この整形は、はっきり言って必須です。
だって、これをしないと薬室にセットできない弾になりますからね。
だからこそ、リローディングキットは必須です。

真鍮部分は下記のチェッカーでチェックすると完璧です。



雷管をはめる穴については、スカスカになって、上手くはまらない感じになることが多いようです。
とはいえ、瞬間接着剤で固定するとか、少しぐらいならばやりようがあります。

一応、下記のような整形ツールもあります。


緻密な弾作りのために必要なのは、弾頭が発射する口の部分の整形です。

人によっては、木の棒でグリグリやって整形する人もいます。
私もやってみましたが、なんとなくうまい感じにならないです。

上手く整形できないと、ガスシールが正しくセットされません。
正しくセットできないと火薬も上手く封入できないので、ミスファイヤを起こします。(雷管が爆ぜて終わりとか)

で、試行錯誤しました。

下記のようなドリルが良い感じです。



私はヤスリのついたタイプが良かったですが、これだと薬莢が少し削れてしまうのですよね。
だから、薬莢を丁寧に扱いたい人は、ヤスリが付いていない方が良いと思います。



こんな感じで、電動ドリルにつけて・・・



バイスに固定した薬莢の口を摩擦熱で溶かして広げます。



左は木の棒でグリグリしたやつですが、それよりもドリルで使ったほうが良い感じです。
右のようにきれいに広がります。


※ここでのご説明は、言うまでもなく、使い方によっては事故の発生が容易に予見されます。当然、PL法の範囲外と認識してください。利用にあたっては自己責任となります。